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シエナ・ツアー

フィレンツェから約 60 キロの距離にあるシエナは、中世時代の建築物と二本の塔が当時の様子を今に残した街となっています。小さな路地のような通りにまで、中世の雰囲気を感じ取ることができ、それは優雅ながら厳かなシエナの表情を作り上げています。

またこの街はパリオというカンポ広場で行われる競馬(7月2日と8月16日に毎年開催)でも有名ですが、この街は当時の騎士たちの息遣いが感じられるほど、長い歴史の面影を残しています。街全体はシエナ特有のレンガ色で覆われており、そのなかで宮殿や広場に囲まれていると中世時代にタイムスリップしたように思えるかもしれません。

シエナのシンボルのひとつでもあるカンポ広場は、 14 世紀に、現在見られるような、貝殻のなかに幾何学的なデザインが施されたような形に建設されました。広場は9分割されており、これはこの広場が建設された当時、「九人体制」という政治体制が執られていたためといわれています。また広場にはフォンテ・ガイアと呼ばれる大理石で作られた泉が広場の美しさをさらに引き立てています。ちなみに現在の泉はヤコポ・デッラ・クエルチャによるオリジナルを模倣したものとなっています。

広場の正面にあるプッブリコ宮殿は現在も市庁舎として利用されており、トスカーナ出身の有名な芸術家たちによって制作されたフレスコ画で飾られた部屋のいくつかは公開されています。なかでも「世界地図の間」にはシモーネ・マルティーニによる壁画『荘厳の聖母』と『騎馬のグイドリッチョ・ダ・フォリアーノ』があり、繊細な美しさを表現しています。

また宮殿にある鐘楼はマンジャの塔と呼ばれており、イタリアで二番目に高い 102 メートルという高さを誇っています。 1338 年から 10 年間に渡ってディ・リナルド兄弟によって建設されたもので 505 段の階段を登った塔の上からは、トスカーナのすばらしい景色を眺めることができます。

そしてもうひとつの街のシンボルとなるのがドゥオーモ(大聖堂)です。これはロマネスク - ゴシック様式を持った建築物で、 12 世紀から 14 世紀という長い間にかけて建設されたものです。ファサードはジョヴァンニ・ピサーノによって下半分が、ジョヴァンニ・ディ・チェッコによって上半分が実現され、 1288 年にはドゥッチョによる聖母をテーマとした下絵をもとにステンドグラスが制作されました。大聖堂は、 1339 年にさらに大規模なものにするための計画が実行されましたが、ペストの流行や政権交代などで結局は座礁してしまうことになります。外壁や鐘楼の白と黒のコントラストは、シエナの紋章に由来するもので堂内の床面は 300 u以上が様々な色の大理石によって彩り豊かに装飾されています。またここにはイタリア芸術史のなかでも最も重要な人物の一人とされるベルニーニによる礼拝堂が設置されています。

 

 

 

 

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